コロナカンブリア

とうとうベルギーは再ロックダウンになりました。

その前にフランスがロックダウンしています。

ベルギーはいつもフランスがやることを真似する、と陰口を叩かれています。

とはいえ、一時は1日の感染者が2万人を超えていたので、やむなしというところでしょう。 病床が足りなくなりそうなのが1番の問題です。

20時以降は外出禁止でレストランやカフェも閉まっていますが、ケータリングはオーケーだし、薬局、本屋、日曜大工の店、携帯電話の店も開いています。

スーパーでもみんな慣れたものです。前回のような緊張感はあまり感じられません。

私は寒いのは苦手なので、ジョギングに行くこともなく、毎日家にこもっている状態です。クリスマスマーケットも中止になりました。毎年遠くから出店している商売人の人たちにとって、今年は惨澹たるものです。

今年はどんな年末になるかな。

 

 

今のフランスはもっと厄介で、毎回外出理由を書いた紙を持っていなければなりません。

自由に外出できるのは一日1時間だけ。

仕事なら出かけてもいいようです。今回学校は閉鎖にはならず。

フランスの首相が「四人に一人の死因がコロナ」と発表していましたが本当でしょうか。

あまりにも多すぎはしないか?

パリ在住の友達は、この何年かのフランスの社会の不安定さをかなり心配していました。テロ、デモ、コロナと、心配のタネは尽きません。

そして来年はフランスの大統領選。 また荒れ模様になりそうですね。

アメリカの大統領選を横目で見ながら、来年のヨーロッパのことを考えてしまいます。

ベルギーは、1年以上続いた首相の空席がやっと解消され、新しい政府が誕生したばかり。ベルギーでは権力の集中化は難しいですから、その辺は権力の一極集中のフランスとは大分違います。そのせいか、ゆるゆるしたところが多いベルギー生活ですが、隣のフランスで起こることは、すぐ飛び火してきますから要注意です。

 

 

1回目のロックダウンの頃は、近い知り合いにコロナに感染した人は一人もいませんでしたが、ここのところ、あの人も、あの人も、という感じで現れてきました。

具合が悪くなって検査を受けた人もたくさんいます。それが会う予定の人の家族だったりすると、検査の結果が出るのを待つことになります。

なんとなく、コロナに徐々に距離を詰められている感じがしています。

そのうち自分も感染しそうな予感。

恐怖というより、来るのかもなあ、というゆるゆるの予感です。

武漢で大流行していた時の方が、「何が起きているんだろう」という不安が大きかったような気がしますが、ここまで世界的に広まると、すでに未知のものではなくなってきています。治療法もワクチンもない状態ではありますが、いずれかかるのであればジタバタしてもしょうがないというような感じでしょうか。

もちろん、自分でできることはちゃんとやっています。

マスクはちゃんとして、手洗いも欠かさず。

 

ウイルスがテーマになっている映画は以前からたくさんありますね。

古いものだと「復活の日」や「12モンキーズ」などなど。だいたいの映画は人類の存亡がかかっているのですが、人類が滅亡したとしても、絶滅というのはもっとずっとずっと昔から地球上で繰り返されてきたことなのかなあ、と古生代に思いを馳せています。

たまたま立ち寄った本屋さんで、友達の息子さんの誕生日プレゼントのために本を買ったのです。その子のマイブームが恐竜だということで、恐竜百科を購入しました。

その本のページには古生代の生物たちの絵があります。

古生代には不思議な生き物がたくさんいました。

私が好きなのは、アノマロカリス、ハルシジェニア、オパビニア、オットイア。

なんでどうしてそういうデザインになったのか、想像するだけでも楽しいのです。

妖怪大行進を思い出します。

以前、映画のポスターを頼まれてアノマロカリスとハルシジェニアの絵を描いたことがあります。残念ながらボツになってしまいましたが、自分ではとても気に入っています。

 

 

 
 

ネットで調べていたら、カンブリア紀ぬいぐるみシリーズというものが売っているのですね。びっくりです。マニアだけのものではなかった。

日本に帰ったら、つい買ってしまいそうです。

それはそれとして、地球には今まで何回も大絶滅期がありました。地球の変動によって、70から95パーセント以上の生物が死滅したとされています。

現代でも、一年に4万種と言われる種が消えているといいます。

それが人間のせいなのか、地球温暖化もそうなのか。今起きていることは人間の努力で抑えることができるのか。そしてコロナは?

コロナ後にどんな世界が待っているのか、多くの知識人が語っていますが、私は、絶滅した不思議な生き物のことを考えています。

それは、過去に存在したかもしれないけれど、未来に存在するかもしれない見たこともない輩です。人類が絶滅したとしても、次に何か面白いものが現れるならば、それはそれでいいのではないかな、と。

明日になったら目が五つある自分になったことを想像して、一人でニヤリとしているのです。

 

 

 


 

 

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