HELB

9月の中旬から大学が始まりました。
今更ですが、アートセラピーのコースに通っています。

ここです。




1年で終了するスペシャリゼーションのコースです。
ベルギーでは、まだはじまって5年目のコースで、マスターにはなっていません。
パラメディカルということで、キネや中国式マッサージ、看護などを勉強する人たちと同じ建物です。
学生たちが練習するために、足マッサージの格安クリニックもあるので、是非一度試してみたい。

まだ、はじまったばかりで、授業のたびに頭が痛くなりますが、おもしろかったこと、気になったことを、このブログに、ちょこちょこ書いて行こうと思います。

今日は心理学のはじめての授業だったんですが、精神医学の歴史から始まり、なかなか面白い。
条件反射の実験のための、パブロフの犬の写真もはじめて見ました。
のどに管をつけて、唾液を取り出してたんですね。ちょっとかわいそう。わんわん。
でも、パブロフと犬は、仲が良さそうでした。

児童心理学がはじまったのが、20世紀に入ってからだそうですが、先生が脱線して、ベルギーのシステムについて話してくれました。
隣人などの子供が虐待や放置を受けているかもしれない場合、SOS Enfantというところに電話をすると、様子を見に来てもらえるそうなのです。
そこで、両親と話して拒否に会った場合、SAJ-Service de la Jeunesseにレポートが送られ、明らかに、子供に危険がある場合は、親から保護することができるということです。

警察に連絡して大騒ぎになるよりも、専門の機関がちゃんとあるので、通報もしやすいということです。

そのあと、両親のカウンセリングや、子供の教育のことなども考えて対処しているそうです。ベルギーはこういうところは、結構きちんとしてるんですよね。
それだけ、問題が多いということも言えるかもしれません。

先週知り合ったアンヌフランソワーズ の友達が、ブリュッセルのアンドルレヒト地区の高校で美術を教えていたそうですが、とにかく授業ができる状態ではなかったそうです。
がまんできなくて最近やめたそうですが、移民の家族も多くて、ビザがとれない両親に放置されていて、学校に出てこない子供もいるそうです。
美術の先生といっても、若くかわいい女の子なので、思春期の子供たちがほっとかない感じもします。

彼女がいうには、他の地区でもパブリックの高校は、似たりよったりだそうです。
お金のある家庭は、カトリック系の学校に子供をやったりしてるみたいですが 、ブリュッセルは、本当にマルチカルチャーな街ですからクラスに色々な国籍の子がいるし、先生も大変でしょうね。
小学校は空きがなくて、子供をもつお母さんたちは学校を探して戦々恐々としている、という話しも、以前、フランス語の語学学校で耳にしたことがあります。

教育に関しては、何をどうすれば一番良いのか、という正しい答えもありませんから難しい問題です。

ただ、ベルギーの大学生は、ほんとうによく勉強しているし、各自の意見や質問をがんがん教授たちにぶつけるので、授業はおもしろい。
今年のアートセラピーの学生は12人ですが、年齢も色々です。

最近、教職を取る為に学校にいきはじめた友達が何人かいます。
この不景気で、アーティストは、みんな先生でもやらないと先行き不安なんだと思います。

わたしも、卒業できたら就職するぞー。(とりあえず)



















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