Djim Hat

ブリュッセルの蚤の市近くにあるAksum Coffe Houseにて、3月13日から4月30日まで、セネガル人のペインター、Dijm Momarの絵の展示をしています。
2年目の彼の誕生日にあげた帽子の写真が残っています。
Dijmは、去年の10月の終わりに脳腫瘍で亡くなりました。
44歳でした。




去年の誕生日には、白いキャンバスをあげました。実は誕生日なんて忘れてて、たまたまうちにあったキャンバスを、そうだDjimにあげようと思い立ち、待ち合わせした日が彼の誕生日でした。
その時に、また、たまたま道ばたでAksum Coffe Houseのオーナーにばったり会い、展覧会の話しをしていたのを横で聞いていました。
Djimが倒れたのは、それから何日かたってからでした。
そういういきさつもあり、展覧会をするのが、わたしの役割かなあと思い、オーナーと話して開催することにしました。

Djimの脳腫瘍があるのは知っていたし、なんとなく彼とつきあっていましたが、あまりにもボヘミアンだったので、自分の生活とうまく組み合わせられられなくて、距離をおいていました。
今考えると、彼は、自分が生きることに精いっぱいだったのかもしれませんね。
当時、わたしは、もっと彼にわたしの事も考えてほしかった。
誕生日の日に、わたしと一緒に住みたいといました。友達の家を点々としていて疲れたんだと思います。
でも、わたしは、どうしても「いいよ」と言えなかった。
彼は、ホームレスの人を家に泊めたりしてしまうので、一緒に住むには、相当の覚悟が必要でした。(彼のオープンさには、驚くべきものがありました)

亡くなってからのほうが、Djimのことをたくさん考えます。
自分が受け入れられなかったことにも、今更ですが、自分の感じていたことや、彼と出会った意味がなんだったか、少し見えるような気がしています。

オープニングパーティー


カフェのリンクです。
http://www.facebook.com/pages/Aksum-Coffee-House/154034174639501

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